BitTorrentでファイル共有
2004/12/5更新
BitTorrentとは

 「.torrent」という拡張子がついたURLをインターネット上で見かけたことがありますか?この.torrentファイルをBitTorrent対応ファイル共有ソフトに読み込ませるとファイル共有(ファイルのダウンロード・アップロード)が始まります。

注意事項

(その1)ファイルのダウンロード中であっても自分がいままでダウンロードした部分は要求に応じてアップロードされます。

(その2) Winnyにあるような匿名性を保つための機能がありません。

(その3)「ファイル共有ソフト」という類のソフトは、使い方によっては逮捕されることがあります。有名なところでは、WinMX, Winnyといったファイル共有ソフトの利用者が逮捕されています。

BitTorrentクライアントソフト解説

 .torrentファイルを使ってファイルをダウンロードするには、「BitTorrentクライアント」と呼ばれるBitTorrent対応ソフトを使います。色々なBitTorrent対応ソフトが無料で公開されています。

クライアント解説

その他のクライアントリンク

BitTorrent関連リンク

ポート開放

 ファイル共有ソフトに関する定番のお題ですね。

1.ポート開放の必要性
 パーソナルファイアウォールやブロードバンドルーター等によって外部からの接続が遮断されていると、わざわざ接続しに来てくれるピアを蹴ることになり、その分効率が悪くなります。というわけで必須ではありませんが、外部からの接続を遮断しないように設定しておいた方がいいです。

2.BitTorrentクライアントが使用するポート番号
 BitTorrentクライアントが使用する待ち受けポート番号は、クライアントの種類やその設定によって変わってきます。公式クライアントは6881番を使うようです。BitCometやAzureusではユーザーが自由にポート番号(1024〜49151)を設定できるようになっています。

3.ポート開放チェック
 簡易なポートチェックページを用意しました。 BitTorrentクライアントを起動した状態でチェックします。

 このテストをクリアできない場合は、パーソナルファイアウォール、またはルーターのところで接続が遮断されている可能性が高いです。

4.パーソナルファイアウォールの設定
 パーソナルファイアウォールを使っている人はこの節を読む必要があるかもしれません。パーソナルファイアウォールには、Windows XP標準のファイアウォール機能や他社製パーソナルファイアウォールソフト(NPF, Zone Alarm, Sygate, Kerio, Outpostなど)があります。設定方法については、各自、マニュアルやWebページ等を参考に調べてください。

5.ルーターの設定
 ルーターを使用している人はこの節を読む必要があるかもしれません。一般的にルーターは自宅ネットワーク外からの接続要求をすべて遮断するようになっています。これはセキュリティ的にとてもよいことですが、ファイル共有ソフトを使うときには障害になります。
 たいていのルーターには特定の接続だけを遮断せず通すようにできる機能がついています。機能の呼ばれ方は「静的マスカレード」とか「ポートフォワーディング」とか機種によってまちまちです。この機能を利用してファイル共有ソフト関連の接続を通してあげるようにルーターを設定します。
 まず「ファイル共有ソフトを動かすパソコンのIPアドレス」と「ファイル共有ソフトが使用する待ち受けポート番号」を調べます。そしたらルーターにログインして静的マスカレード(ポートフォワーディング)の設定をします。 パソコンのIPアドレスが変わってしまうとまた設定をし直さなければならなくなるのでそれが嫌な場合はなんらかの方法でIPアドレスを固定しておきます。

補足1:パソコンのIPアドレスの調べ方 (Windows XP)
方法1)コマンドプロンプトからipconfig
方法2)ネットワーク接続アイコンをダブルクリック

補足2:パソコンのIPアドレスの固定方法(Windows XP)
方法1)ルーターにDHCP固定IPアドレス機能があればそれを利用する。
方法2)TCP/IPのプロパティでIPアドレスとDNSサーバーのアドレスを指定する。

用語

Torrent File トレントファイル
 ファイル情報やトラッカーのアドレス等が記載されているファイル。まずこれを手に入れないことには何も始まりません。

Tracker トラッカー 虎
 ファイルの持ち主を教えてくれる重要なコンピュータ。 BitTorrentクライアントは、.torrentファイル内に記載されているトラッカーに接続し、ファイルの持ち主のアドレスをゲッツする。

Seeder シーダー 種
 自分はダウンロード完了し、アップロードだけをする人のこと。

Leecher リーチャー
 まだダウンロード中の人のこと。ちなみにLeechは「ヒル」のことです(藁

Copies(Availability)
接続中の全てのパソコンが所有しているファイル断片を掻き集めると、ファイルが何個出来上がるか示す値? Azuresでは詳細画面の[Pieces Status]のところに表示される。この値が1未満の場合、その時点ではファイルをコンプリートすることができない。足りないファイル断片を持っているピアが接続してくるのをひたすら待つか、あきらめるしかない。